[展望]音楽のパッケージ販売が終わるときiTunes LPがその代わりとなりうるのか?

iTunes LP
ちょっと大げさなタイトルですが、僕は世界標準になってもおかしくない素質をもっていると この記事 をよんで思いました。

現在iTunes Storeで売っているiTunes LPは有料だし好きなアーティストのはなかったのでダウンロードすることもなくiTunes LPというものがどんなものか分かりませんでした。先の記事のリンク先に iTunesLP.net というサイトがあります。このサイトでは、メジャーレーベルに所属しない(いわゆるインディー)アーティストのiTunes LPが無料でダウンロード可能になっています。まだ体験していない人はPCからダウンロード・解凍してITLPファイルをダブルクリックしてiTunes LPがどんなものか体験してみてください。

さて、iTunes LPがどんなものかわかっていただけましたか?さまざまな動画や写真なども含むことができるし、JavaScriptを使った動的なページも思いのまま。このiTunes LPというアルバムフォーマットがあれば、CDアルバムに付いてくるような歌詞カードやフォトブックレット、ミュージックビデオも一つのアルバムに収録可能です。

もはや、CDパッケージの代替になってもおかしくないと思いませんか?

自分は今現在デジタルダウンロード派ではなく、CD購入派です。なぜならジャケットや歌詞カード、CD本体があってこそ一つの作品だと考えているからです。(もちろん、CDがマスターソースになるからという理由もありますが)

音楽のダウンロード販売に否定的な自分でさえ、iTunes LPのような付加価値がついてくるようならばダウンロード購入でもいいかなと思ってしまいます。みなさんはどうでしょう?

近い将来、音楽のパッケージ販売は消滅するといわれています。それに対し、デジタル配信業界のトップiTunes Storeをもっているアップルが先を見越して(当然といえば当然ですが)新アルバムフォーマットiTunes LPをリリースしたのは流石だなと思っていしまいます。きっと今までのような何も付加価値ない、もしくはパッケージ品を越えるような何かがないとCDパッケージからデジタル配信への完全移行は容易ではないと思ったのでしょう。(現にこのままなら移行してほしくない人がここに一人いますし。)

いまのところ実感が湧きませんが確実に音楽パッケージの売上は落ちているようです。

オリコンシングルチャート、20位が史上初の3000枚割れ。59位からは1000枚未満の異常事態

これは記憶に新しいニュースですよね。初回版を複数パターン売ったり、握手で釣ったりとレコード会社も売れなくて大変なんでしょう。そういえば一時期ベスト商法なんてのもありましたね。

iTunes LPが音楽業界の起爆剤になるかと言われれば答えはノーだと思いますが、タイトルの疑問「将来CDパッケージの代わりになるのか」と言えばおそらく一番手にいると思 う。

日本での普及は大手レーベルからの販売が始まってからだろう。もちろん価格も抑えないと意味がない。プレス代や輸送費、販売店の取り分などコストが減るのだから当たり前だ。今では笑われてしまうLISMOの1曲420円発言はありえない話。

こうなれば次世代のiTunes Storeに期待するのはリニアPCM配信しかない。アプリや映画、テレビ番組で1GB(CDアルバム相当)という大容量データも余裕で配信できるのだからなんらインフラ的に問題ないだろう。一曲の個別販売ならたったの50MB、余裕だ。

音楽のパッケージ販売が終わり日本でのiTunes LPが普及するとき・・・それは

  • 大手レーベルの参入があること
  • iTunesがこれまで以上に幅広い世代にまで浸透していること
  • 価格がパッケージの価格より安価なこと
  • 魅力的なコンテンツ(ブックレットやムービーなど)があること
  • (欲を言えば)リニアPCMで、音質的劣っている点がないこと
  • 光ブロードバンドが普及していること
  • KDDI,Amazon,Google,Sony,JASRACが邪魔しないこと

このような条件をクリアしたときだろう。

将来、アルバム配信が味気のない無機質な楽曲データだけの配信になるのか、それともアルバムを見て、聴いて、コレクションして楽しめるiTunes LPが普及するのか、非常に楽しみです。

(この移行によって中古市場もなくなるという影響もあります。が、これは著作権保有者にとって逆にメリットだと思います。なので反発はないと思っています。)


余談ですがこのiTunes LPという新しいアルバムフォーマットは見ての通りHTML, CSS ,JavaScript等の知識があれば自作が可能です。(もちろんコンテンツプロパイダー向けにオ-サリングソフトはあると思いますが。) iTunesLP.net には英語ですが簡単に作り方がまとめられています。興味のある方は一足先に作ってみてはどうでしょう?自分は5分であきらめました。

実費でCDアルバムをプレスして売らなくても、システムさえあれば対価を得ながら販売もできるし、レーベルに所属しなくても音楽活動ができてしまう。レディオヘッドみたいなネットをうまく活用する話がありえてしまうから面白い。この移行がますます音楽の発展、ミュージシャン・リスナーの利益になれば最高だと思います。

もしレーベル関係者が見ていましたら、こんなビジネスチャンス逃がすのはもったいないと思います。ぜひ本格参入をご検討お願いします。

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音楽マーケットの未来とiPad

みなさんは音楽はどうやって聴いてますか?  iTunesとかの配信ですか?やはり、CDなどのパッケージ?それともレンタルでOK? 最近CD屋さんが本当に無くなってしまいましたね・・・。昔ならスーパーにも必ずあったお店が、ここ10年位ですっかり姿を消し
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